🐶まるお: おいねーこ、『国境の南、太陽の西』って本読んだことあるかい?
🐱ねーこ: うん、読んだことあるよ。面白かったな。
🐶まるお: え、それってなんでやねん?本当に壁に書かれた文字を読むような声だったって、壁に書かれたのかもしれないなんて変な表現やないか?
🐱ねーこ: まあ、そこには何も見えなくても、その場所にただ空間と時間が広がっているだけなんじゃないかな。
🐶まるお: ほんまかいな、それも謎やんけ。
🐱ねーこ: でもね、雨降りの日には自分の体が少しずつほどけて現実の世界から抜け落ちる気がしたって書いてあったよ。
🐶まるお: ほんで、雨にかけられた催眠術にでもかかったんか?
🐱ねーこ: そんなことないよ!ただ、雨降りの日って不思議な力があるんだって。
🐶まるお: なんでやねん、不思議やけど、説明がないと納得できんわ。
🐱ねーこ: だよね、それが村上春樹作品には良くあることなんだよ。
🐶まるお: へー、そうなんや。でも、ジャズを流す上品なバーを経営する男性が初恋の女性に揺さぶられる話やって言ってたけど、男女関係ってやっぱ複雑やな。
🐱ねーこ: うんうん、そうだね。人間というのはある場合にはその存在だけで誰かを傷つけてしまうことになるんだって。
🐶まるお: なんでやねん、人間って難しいなあ。
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